ボリビア:4 「(トンネルの先で)神様に逢って死にそうになる」
ボリビアはポトシで銅山採掘見学ツアーに参加!
現地は標高4100メートル!
既に富士山より上空じゃねーか!
そんな空気激薄地域。銅山の中の酸素不足は更に危機的状況。
入山してガイドさんの見学レクチャーとか聴いてるだけでやけに息がゼーゼーする。
目の前が少しグラグラ揺れたり。
ついでに脚まで痺れてきた。
ちょっとちょっと、コレ大丈夫なの!?
遠足が始まってもないのに、もう帰りたいキモチになってるトコロでようやくツアーもスタート。
ツアー参加者が銅山を歩き始めても、最優先されるはあくまでガチンコ採掘作業。
採掘された銅を大量に積んだトロッコが、暴力的なスピードで坑道の線路を走る。
線路上を歩いてたツアー参加者は、その度にニンジャみたく坑道の壁にへばりつかされる。
しかもトロッコは我々の背中ギリギリのトコロをすり抜けてゆく。
トロッコは何度も何度もやってくるので、その度にツアー参加者は壁に蟹ポーズ。
多分だけど、トロッコがちょっとでもかすったら最早ダイブ大怪我。
銅山奥からは激しいダイナマイト音。
発破して山を崩して銅を掘る。
でもその度に「山全体」が揺れる。
奥の方を崩してるけど、この辺りの壁だって、いつ崩れ落ちても不思議じゃない全体的構造脆さ。
我々うっかり埋まってしまってもおかしくない。
普通に匂う、死の芳香に大量のイヤな汗。
ガイドさんいわく、実際に銅山掘りの仕事はベリー危険&ベリー大変。
代わりに給料はベリー高い。
でもハイペースで死人がでたりするとのコト。
リアルに死人出るのかよ!ソレ、ダイブまずいじゃねーか!
観光客がそんなトコロに入り込んで問題ないの!?
ていうか、どーゆー観光コースなの?コレ!?
酸素は足りないし、トロッコには轢かれそうだし、壁は崩壊しそうだし。
ツアーに参加しただけなのに、普通に生命の危機。
仲良くなったツアー客に
「(死ぬかも知れないので)何か言い残す事は?」と質問すると
「グーニーズ。」と返答。
ああ、この人は既にアレな人になってしまったと、少し遠い目。
数時間後、暗く狭く寒い危険なトンネルを脱出。
生還出来た喜びあまり、太陽に神を感じました。
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