グアテマラ「デブと賭けトランプと優しさで死にそうになる」



バスは夕方にリオデルセに着く。

宿にチェックインして、安食堂に行く。

チキンとポテトの盛り合わせを食べてる人のいる屋台へ着陸。指差し注文。
注文前にいくらかを聞く。「25ケツァル」と。
お願いします。待ってる間、テーブルに置きっぱなしの新聞を読む。

超小太りのキーパーがサッカーボールを空中キャッチしてる写真!
すげーな!この国はこんなデブでも(失礼)
キーパーになれるんだ!(超失礼!)

あと事故現場っぽい写真。まだ血が流れてる。そんな現場写真。

ブラジルでも、殺人現場とか強盗現場にカメラが潜入ってテレビ番組が
大人気らしいけど、あまりに生現場過ぎて、ヤラセじゃないかって噂もあって。
とにかく中南米の人達は、こういうのが好きだ。

そしてヘソだしビキニのお姉ちゃんが何度も紙面に出てくる。エロって
大事なんだなぁとぼんやり。


そしてチキンとポテトが運ばれてくる。かぶりつく。旨い。良かった。
路上を眺める。

仮面舞踏会みたいな仮面をかぶったちびっ子が
他のちびっ子を棒を振り回して追いかける。でも5分後には飽きてた。
さすが子供。しかもさっき追い掛け回してた子供がちょっとうとまれてる。
道具使わずに仲良くなれよ。ちびっ子。

また顔中にラメラメをがっぷしつけた
ちびっ子が一人嬉しげに走ってゆく。

ちょっと待って?今の何?暗黒舞踊?
オサレ?ギャル?どういう文化圏なの?ココ?


しかし屋台に座ってるだけで笑えるって凄いなー。
ココはインドか。

とりあえず時間ももう19時になる。

旅の鉄板約束!中南米では日が
沈んだら、治安が急激に悪くなるから
宿から出るな!
のルールに従って宿へ戻る。またPCでサイトの更新とかする。お休みなさい。


そして翌朝。次の目的地、カデナスに向けてハイエースのマイクロバスに乗る。
マイクロバスの出発を待ってる間に物売りのちびっ子から、パイナップルを
買う。「ケチャップかけるか?」と言われる。

パイナップルにケチャップ?
どういう食文化なの?

でも興味があったので、ちょっとだけ、つけさせてもらう。あ、意外と旨い。
日本では多分やらないけど。


そして人がいっぱいになったら発車するスタイルらしく、30分ほど車内で
待って、マイクロバスが出発する。

でも12人乗りのハイエースのマイクロ
バスなのに、膝の上のちびっ子とか入れて
21人乗ってる。

テトリスかっつーの!

とにかくぎゅうぎゅう詰めでマイクロバスは進む。
でも途中で何人か降りてゆく。良かった。
このままでは死ぬと思ったから。

安心した途端、私の後ろの席から「ピギャシャー!」
とかの奇声が聞こえる。ビックリして振り返ると、頭が赤くて、身体が黒い、
ニワトリさんが!

うわ!ニワトリさんまで乗ってた!

しかも足とか首とか紐でくくったりしないで、おばちゃん、首根っこそのまま
掴んでる!どんな野生派だよ!
ワイルド過ぎるっちゅーの!


また途中、色んな人が乗ってくる。
木を切る巨大なナタ?みたいなのをカバーもつけずに
持ったおっさんも乗ってくる。

でも自分は空いてる後ろの席に乗り込むんだけど、ナタは入り口付近の
座席足元にそのまま入れる。

キャー!大型刃物は手元にお願い!


途中、また真後ろからちびっ子に肩をトントンされる。
気のせいかと思ったけど、何回もされる。

振り向いて「ガーッ!」と脅す。
本気でビビられる。

ゴメンゴメンと食べかけのパイナップルを渡す。食べる。仲良ち。
一緒にいるママに何歳か聞くと1歳と。1歳じゃふざけちゃうよなぁ。
仕方ないよなぁ。


隣のおばちゃんに「チノか?」と聞かれる。
前に南米に来た時もそうだったけど、アジア人は良くこの地に移住して来てる
チノと呼ばれる中国人と間違われる。


中国人、マジで凄い。
昔ボリビアで暴動があって、むやみやたらに襲われて危ねーから
各店シャッターをおろしてたのに、中国人経営の
中華料理店だけは空いてたと。

んで旅人はみんなゴハンが食べれて救われたと。
どんな商売人根性なのか!

でも旅の最中、体調が優れなくて弱っている時、その国の料理がクチに
合わなくなった時、各国のチャイナタウン、また中華料理店の
お粥とかにはホント助けられた。

だから中国人の悪口は言えない。


でも今中国本土は人口爆発してて、もう世界の人口の12億人のウチ、
4億人が中国人になってて、ソレは何かあって

世界レベルで多数決とかとったら
単純に数で負けちゃうじゃん!

とか正直怖いけど、ソレが何か世界中の
自然の摂理なら仕方ない。


あと、日本で逢った中国人は、中国の人口抑制政治対策の、一人っ子政策の中、
自分は次男で、だから生まれた瞬間から税金がかかってて(そうなの!?)、

親に迷惑かけてて、自分はいらない人間なんだ。
つってて。

中国人だって苦しんでて、各国みんな何か抱えてて、だからあんまり
他国の事は言えない。


日本人だよ!って答えると、そうか。日本はイイ国だ!と言われる。
グアテマラだってイイ国だよ!と答える。

おばちゃん嬉しくてバカ笑い。大阪の
おばちゃんみたいで大変微笑ましくて
こちらもニッコリ。


そーしてるウチにカデナスに到着。
次の乗り継ぎマイクロバスを探す。

さっきと同じく、人がいっぱいになったら発車するスタイルなので、
マイクロバスがいっぱいになるまでバスターミナル前売店を少し流す。

バスターミナル前の4つある売店のウチ、1つの売店では香水が売ってた。
こんな片田舎の超小せえ売店で香水!さすがセニョールセニョリータの国!
ラテンの国!

また他の売店では奥が床屋になってた。
何でもやるな!田舎の売店!

あと売店前では4人組が賭けトランプをやっていて、
執拗に見ていると、お前もやるか?と言われる。イイです!

怖いからやりません!

更にはターミナル向こうには巨大な池があって、何故か有刺鉄線がぐるり
はられていたけど、その有刺鉄線に洗濯物や
毛布が干してあって。

服、ボロボロになるよ!
グアテマラ、平和過ぎるんじゃー!!!


そしてバスはラスコンチャスに向けて、また出発する。
今度もマイクロバスだけど、今度は普通の数人の乗車率なので安心。

でもマイクロバスは何度も何も無いトコロで突然止まる。多分バス停。


あるバス停では、ちびっ子が外からいきなりマイクロバスに向けて
巨大な石を投げつけてきた!
ガシャン!

危ねーな!窓ガラス割れたら
どーすんの!

近くにいたママがちびっ子の耳を超ひっぱって叱る。
ちびっ子ガン泣き。

でも二人、そのままマイクロバスに乗ってくる。
乗るのかよ!


しばらく泣いていたちびっ子。
泣き終えたと思ったら、手持ちのスナック菓子を食べだす。

見てたら真オレンジの超毒々しい色の
ポップコーンみたいなスナック。

身体に悪そうだな!アメリカのお菓子じゃないんだから!

でも食べてみたかったので、ちびっ子にちょっとくれ。と言ってみる。
ダメと言われる。

何だよ〜お前カワイイな〜。ちっちゃいな〜。ちょっとくれよ〜とか
しつこく言ってたら、面白くなったのか
ちょっとくれた。

食べてみたら、カルビーのカールみたいな味!結構美味しい!

代わりに手持ちのチップスの袋を差し出す。
袋ごと奪われる。

オイ!全部はやらねえよ!ガキ!
スナックを交換して、仲良ち。マイクロバスはぐんぐん進む。


ちなみにこのマイクロバスが走ってる未舗装道路は、コンクリ道路に
大型工事中。凄い長い距離を工事してる。でも道路工事作業員のおっさん達、
みんな路肩で超寝てる。

相当長い長い距離だけど、
相当数みんな寝てる。

中南米人は大体そんなに働かないけど、コレはみんな寝すぎだ。
この道路はいつ出来るのか。


そしてマイクロバスはラスコンチャスに到着。
マイクロバスを降りたら、友達のエコホテルの手書きの看板が!

おー看板がある!日本人友達、頑張ってるじゃん!
今回のグアテマラ旅は、この国で旅で出逢ったアメリカ人とエコホテルを経営してる
友達に逢うために来ているのだ。

バス停前の売店でおばちゃんに、「このエコホテルに行きたいんだけど
マイクロバスは出てる?」と聞く。
「ちょうど30分後に出るわよ」と。

「このホテル、友達がやってるんだ!」と言うと、
日本人友達と、そのアメリカ人旦那の名前を出される。

おー!さすが!もう何年も住んでるだけあるね!
名前を知っててもらってるだけで、自分のコトじゃないのに嬉しい。

売店の椅子で待たせてもらう代わりにミネラルウォーターを買う。
その辺りをまたぼんやり眺める。


売店周りには、ニワトリと犬と子ブタとが
普通にじゃれあいながら走り周ってる。

どんな動物王国だよ!
助けて!ムツゴロウさーん!

でもニワトリは卵を産むし、犬は番犬代わりになるだろう。
しかしながら、あの子ブタ、
ダイブ可愛がってるみたいだけど、

大きくなったら普通に
喰うんだろうなぁ・・・。

しかも売店のおばちゃん、売店内を掃き掃除してるんだけど、カップヌードルの
コナゴナに砕けた破片を執拗に掃いてる。

つーか、そのカップラーメン、砕く前にそのまま
捨てれば良かったんじゃない?
何で店内に砕けた破片があるのか・・・。

一緒に売店外の瓶ジュースの王冠やペットボトルも掃いてる。そのまま
大きなチリトリに入れてる。

ソレを持って売店の裏に持って行く。
興味本位でついてゆく。

そのゴミ、可燃、不燃問わず、売店の裏で燃やしてた。
燃やしてるのか。良かった。

そのままゴミを崖から捨てたりしてる
かと思ったから。
さすがにソレ位の分別はあるか。失礼しました。


そんな空恐ろしい事を考えているウチにマイクロバスがやってきた。
とりあえずラスコンチャスの入り口まで送ってくれた。でもココから友達の
エコホテルまでは歩かなきゃいけないみたい。

あーやっぱり歩くのか。超歩きたくねえ。
ラクしてえ。でも歩かなきゃだよなぁ・・・。


ラスコンチャス入り口でおっさんとおばちゃんが逢う。

「こんにちわ!エコホテルはこっちですか?」と声をかける。
また日本人友達とアメリカ人旦那の名前を出される。「そう!ソコです!!」

さすが、地元の人にも受け入れられてるんだな〜。自分のコトじゃないけど、
本当に本当に嬉しい!!

教えられた通り、教会前を左へ曲がる。
未舗装のガタガタ土の一本道をただただ真っ直ぐ進む。

でも緑溢れる一本道。凄いな〜自然満喫だな〜。
途中、サッカー場があった。ゴールには両脇に木が立てられてるだけの簡易な
サッカー場。

さすがサッカーがさかんな中南米!こんな小さい村でも、
みんなサッカーするんだな〜。


そして一本道を抜けると橋があった。
結構、距離あるな。橋まで渡らないかんとは。

しかしコレが渡し板と渡し板の隙間が、超空いてて!
うわ!超怖ええ!!!

隙間から落ちたらどうしよう!!!
超おそるおそる歩く。
無事に橋を渡れた後にはガッツポーズ!


そして次なるミッションは坂!

コレが本気でキツイ。途中でこの重いバックバックを捨てたくなる。
つーか片手に抱えてる大量のお土産を捨てたくなる。

しかも道の途中でお土産袋の上部が破れる。軽さを優先して紙袋に
入れちゃったけど、布の袋に入れるべきだった!

もしココで紙袋が完全に裂けたらどうしよう。お土産、道にバラ撒くハメに
なったらどうしよう。

ていうか、坂がツラ過ぎて、もう死にたい。
ダイブ死にたい。
お願いだから誰か殺してー!!!

安易に自殺したいキモチになりながら、とりあえず休憩を何度も挟みつつ、
ちょっとずつ、ちょっとづつ、登る。
大した距離じゃないけど、体力をダイブ消耗。

しかも大きな石に座って休憩してたら、 アリさんの巣が石の下に
あったらしく、ズボンの上から襲撃される。

痛てえ!!!!もうヤダ!
私、日本に帰る!!!(相当本気で!)

何かツラ過ぎて、体力を消耗し過ぎて、遠くの木々がキリンに
見えてきた頃に(蜃気楼)ようやく坂も頂上に。

まあ、その時点で既に半泣きなんだけど。


ゼーハーゼーハー。とりあえず橋と坂もクリアした。きっと友達の家まで
後少しに違いない!

するとちょうど向こうからお父さんと子供の親子連れがやってきた。
「エコホテルまではあとドレ位?」と聞く。

ちょっと首をかしげられる。そして来た道を指さして「あっち」と言われる。
え?は?通り過ぎてる?

イヤイヤイヤ、ソレは無いでしょ!だって
来た道に建物とか、そんなの何も無かったよ!

でも私が未舗装坂を息も絶え絶え登って来た
のを見ていたのか、お父さんは無言でバック抱えて持ってくれる。
しかも超軽々と!

うわ!すげーイイ人!荷物持ってくれるの?

とりあえず来た道に建物とかそんなの確実に 無かったけど、この人について行ってみよう!

坂を下りる。橋を戻る。
すると、一本道のサッカー場向かいに
小さな小さな看板で、エコホテル&エコツーリズムの看板が!!!

うわ!こんな小さな看板じゃわかんねえよ!しかも完全にさっきは
サッカー場見てたよ!

しかも坂も橋も通る必要無かったじゃん!
何ムダに苦労してんだ私!!!

荷物を持ってくれたお父さんに感謝を伝えつつ、敷地内に入ってゆく。
人の気配のする、奥の建物まで入り入ってゆく。

あっ!日本人友達だ!!!あっちも私に気がついた模様。
二人駆け寄る!
「久しぶり!!!」荷物を捨てて、とりあえずハグ!!!

私は涙目。友達も涙目。
再開した二人は久々過ぎて、きゃっきゃきゃっきゃとギャルよろしく、
飛び跳ねて喜ぶ。
ママが喜んでるから、子供も二人の周りを走り回って喜ぶ。

嬉しいなー!逢えてホント嬉しい!
2泊して、滞在短いけど、いっぱいしゃべって!いっぱい遊んで!
更に何度もぎゅーっ!!とハグ!

異国に住んでるのに、絶対大変だろうに、彼女はとっても幸せそうで、それがまた私は嬉しくて。
次はいつ会えるかわからないけど、でも、心の距離が近いから、そんなに遠くって思わない。

帰りはバス亭まで見送ってくれて、またサヨナラ。
日本に帰国したらまた連絡してね!
またね!またね!

別れる時、ホントのところ、ちょっと、泣いてたよ。
またね!