ボリビア:1 「標高が高過ぎて死にそうになる」


標高3000メートルオーバー!のボリビアの首都ラパスに行く。
標高が高過ぎる上に坂の多い街なので、宿から安食堂に歩いて行くだけで肩で息。
ランナーズハイと同じ状態の「高山ハイ」になって意味も無くハイテンション。

少し頭痛がするので薬局に高山病の薬を買いに行くと、普通に地元の人も同じ薬を購入中。
長い事住んでる人だって高山病になるんじゃん。

もちろん街中で走ってる人なんて見ません。この地域では鬼ごっこという遊びは存在
しなさそう。


雲が被るような一番標高の高い地域で開催される泥棒市場に行く。
青いビニールシートを広げて野菜やコピーCD、生活雑貨や古着を販売する店が
果てしなく広がる。

お菓子のアメと羊追い用のムチのみを売ってる店とか発見。売ってる内容がちょっとシュール。
フィギュアとかマンガを売る店発見。店員はリュックしょってメガネで日本のオタク
そのまんまの風貌。

古着の山をボリビア人よりも真剣に掘る。多分旅に出て1番真剣だったと思われる瞬間。
掘って掘って掘って1時間以上掘って、ショッキングピンクのパーカーを5ボリ(75円)で購入。
日本にいた時は黒とか白とかの服を好んで着ていたケド、旅に出てからは蛍光グリーンとか
スカイブルーとか、鮮やかな色ばっかり着るようになったよ。理由は不明。


翌日は「ティワナコ遺跡」を見に行く。
遺跡好きに言わせると、有名な遺跡のヒトツ、「太陽の門」辺りからの広場全体に対しての
音響設備が素晴らしいとの事。きっと司祭とかが何か唱えたりしたんだろうとの事。

遺跡なんて全然分からないのに「ヒマだから」という理由で行ってみた自分にとっては
「黄色いタンポポがいっぱい咲いててキレイ」な場所。

ラパスより標高が更に高い高いこの遺跡で、高山ハイを通り越してちょっと奇行に走る。
気がついたらバスの車内で延々右腕のひじ下辺りをペロペロ舐めていた。
気がついたら「うんこーにゃんこーうんこーにゃんこー」と歌を歌っていた。
気がついたらペットボトルを小走りのままボウリングよろしく路上に全力で転がしていた。
気がついたらラパス行きの乗客を集める為に小さな街のバスターミナルで乗務員が叫んでいた
「ラパスパスパスパスパスラパス!」「パスパスパスパスラパス!」を気に入って
何度も繰り返し真似て叫んでいた。

大丈夫?私?


遺跡を出て街の広場へ向かう道は田園風景の広がる長い長いでこぼこ道。

雲ヒトツ無い、高くて高くて大きくて大きくて、あんまり絶望的に青くて果てしない空に、
少し、死にたくなりました。

そして誰かにプロポーズしたい衝動に駆られました。


バスを待つ広場前で飲んだ炭酸ジュースはパチパチはじけてめまい、倍増。

標高の高い地域は少し、危険。という話。



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