群馬県前橋ライブレポ


道に迷い過ぎて半泣きになって、ようやくたどり着いたONSENSの
デビューライブは、ああ。 あんまりステキでついニコニコ
しちゃうような、とってもとっても嬉しい時間だったよ!


 ベンチ椅子に腰掛けて、期待と興奮が高まり過ぎてとりあえず
ニヤニヤしていると、ゆっくりとそして突然に始まる、
 父よ、それでもアナタを愛していた。と叫ぶ新曲の「背中」!

 明日の希望じゃない。昨日の後悔じゃない。今この瞬間を
楽しめ! と歌う「Be here now」!

 優しくて、切なくて、とってもとっても痛い「リストカッター」!

 生き物や花や神や悪魔や世界が、同じテーブルの上で
ぐるぐると渦巻く「インラケチ」!

 全ては鏡で、ひとりぼっちのキミは、僕自身でもあるんだ
キミの為に、僕の為に歌うよ「この世界が滅んでも」!

 まず自分自身を、他者を、そして全てを愛する為に僕達は
生まれてきたんだ 「Born to love」!
 
 前半と後半の曲の合間にはパーカッション部隊がすっげえ
嬉しそうにパカパカ叩く 叩く叩く!
うわ! 踊りてえ〜! って思ったら、
 えっ!? おおっ! 和尚さんがお客さんを立ち上がるように
煽り出した!
アキラさんが「Stand up!」って「Wake up!」って叫び出した!
イエーイ立ち上がれ! 踊れ踊れ踊れ!
あっ! 出演者の誰かのお母さんが折畳み椅子の上に立って
踊っているよ! いや何か凄いね! 最高だね!

 光と闇、正気と狂気、生と死、始まりと終わり、一見真逆の
ように思えるモノは実はヒトツのモノなんだ。さあ、祝おう
「Holy night」!

 そしてそしていつでもキミの事、応援してるよ「旅立ちの歌」!

 仏法ロックの「南無邪華法蛇花夢」! 和尚さんの「読経」が
からっぽの頭の中で響き渡る!

 そして「Happy Birthday」! アキラさんが歌う! お客さんが
応える! アキラさんが歌う! お客さんも歌う! アキラさんが歌う!
お客さんが歌う! ライブに“参加してる”感が嬉しい! 腕を
ぶんぶん振って大声で歌う!

 アンコールは「レインカネーション」! 小さな桜色の花びらが
沢山沢山、会場を包み込むようにくるくると舞っている柔らかな
イメージが浮かんできて、心がじんわりと熱くなる。


 そんな瞬間に思うのは、「ONSENSの曲の中では
“リストカッター”が1番好き。自分の思ってる事、でも言葉に
ならない事、この曲が全部、歌ってくれてるの。ココに1人でも
わかってくれる人が存在する。それだけで私も強く生きれる
ような気がするの」なんて言ってた誰かの事。


 うん、そう。
 本当に、そうなんだ。
 あの、私は、私は毎日誰かを傷つけて、毎日罪を犯して、毎日
生まれた事を後悔しながら“ようやくようやく”生きてるよ。

でもそんな私にONSENSは
「くだらなくて、みっともなくて、どうしようもない、そのままの
キミで、良いんだ。気がついていないだけでキミは既に、美しいんだ。
だから、生まれて、おめでとう。生まれてくれて、ありがとう。」

 そんな事を言ってくれるから、とっても嬉しくさせられているんだ。
そう、励まされているような、勇気さえもらっているような、
そして泣かなくてすむようにしてもらっているような。
 だからいつもONSENSに「ありがとう」って思っているんだよ?
 アキラさん、タケちゃん、本当に、ありがとう。
 おめでとうを、ありがとう。
 ありがとうね。



 帰り道は美しい円を描く大きな大きな月を眺めながら“旅立ちの歌”を
大声で歌う。
 いつかバリを、メキシコを、ううん世界中を、旅してみたいな!
出来るかな? 出来るよね! うんきっと出来るぞ!
ジャンプ! ジャンプ! 旅! 旅しちゃうんだもんね!
 そう、ONSENSと一緒なら、いつか、
 月にだってゆけるような気がするよ!



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